APIでつながる印刷とは
〈Printio〉では、APIでつながる印刷サービス「Printio Make」を提供中です。
ですが、そもそも「API」とはなんでしょうか。
この記事では、「APIとは」と「API経済圏」、そして「APIでつながる印刷」についてご紹介します。
目次
APIとは
API(エーピーアイ)は「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)」の頭文字からなる言葉です。なので、大枠で捉えてみようとすると「アプリケーションをプログラミングするためのインターフェイス」ということになります。
もう少し、かみ砕いてみましょう。
コンピューター用語の「インターフェイス」は、「“何か”と“何か”をつなぐ」という意味を持っています。“パソコン”と“周辺機器”をつなぐ「USBメモリー」や、“人”と“スマートフォン”をつなぐ「タッチパネル」が具体例として想像しやすいかもしれません。
つまり、APIをもう少し具体的に指し示すのであれば、「“アプリケーション”と“プログラム”をつなぐ方式を定めた規約」、もっと大雑把にいえば「プログラム同士の世界における社外とのやり取りを行う窓口」となります。
自分のサイトやアプリに、APIでつながることのできるプログラムを組み込むことができます。 具体例をあげるのであれば、さまざまなサイトの店舗紹介のページによく組み込まれている「Googleマップ」は「GoogleマップのAPI」を使って自分のサイトと地図情報をつないだものです。また、ログイン時に「Googleアカウント」や「Facebookアカウント」、「Twitterアカウント」でログインできるのもそれぞれのログイン情報のAPI連携のなす業です。
他にも、こんなAPIがあるよ、という一例をいくつか挙げておきますので、ご参考になれば幸いです。
- 決済部分PI「Stripe(ストライプ)」
- 物流部API「Ship&Co.(シップアンドコ-)」
- 画像の背景の透明化API「removebg(リムーブビージー)」
- 連絡手段API「twillio(トゥウィリオ)」
- 家計簿API「Zaim(ザイム)」
- 印刷発注API「Printio(プリンティオ)」
APIの基本的なプロセスは「リクエスト=要求」と「レスポンス=応答」。
API提供者の決めたリクエストとレスポンスのルールに従って、利用者側が「リクエスト」を行い、提供者側が「レスポンス」を行います。
つまり、どんなリクエストに対して、いかなるレスポンスを返すのかは提供側の設計次第で、「APIは必ず“A”をしてくれるもの」という決まりはないのです。
また、先程までひとくくりに「API」と呼んでしまっていましたが、実は、さまざまなWebサービスがアプリ開発者向けに“公開”している機能は、APIの中でも「Web API」と呼ばれていたりもします。
もちろん、非公開でNDAを結んで初めて知ることができるAPIも多く存在しますが、2000年にeBayやSalesforce.com、2003年にAmazon、2005年にGoogleとYahoo!、2006年にTwitterがAPIを公開し…と続々と企業が誰でもアクセスできる「Web API」を公開し始めたことで、昨今はWeb上に公開されていて、外部から規律の範囲内で呼び出して利用可能なWeb APIも非常に増えているのです。
API経済圏とは、
APIのメリットとして、よく言われているのが
- ソフトウェアの開発が効率化される
- セキュリティの向上がしやすい
- 最新情報へのアップデートが簡単
の3つです。
既存のAPIを組み込むことで、すべてのプログラムを0から作らなくてもよくなり、自分にとってコアな部分のみに開発の専念をすることができます。
セキュリティレベルの高い会員登録システムもAPIで連携すれば、自社構築が不要になるし、そもそも必要なデータのみをやりとりするので、すべての情報をそれぞれがローカルに保存する必要もなくなり安全性が向上しやすく、サービスの最新情報も都度手動で更新せずとも、自動反映できるようになったりもするのです。
APIは、提供側はユーザー数がアップしたり、サービスが拡がったり、データを集められるという経済的なメリットがあります。一方、利用者側は効率よく自分のサービスの構築できます。このようにして相互的な経済指数の上昇が見込める経済圏は「APIエコノミー」、つまり「API経済圏」と呼ばれるようになりました。
「API経済圏」の具体例を挙げるなら「Uber(ウーバー)」がわかりやすいかもしれません。
ライドシェアや宅配飯のサービスを提供している「Uber」は、Googleマップの地図情報を使い、それぞれのユーザーと配達員の連絡はtwililo、決済機能はBraintreeのAPIを使っています。
さらに、ユーザーが簡単に配車できる自社API「Uber API」も公開しており、こちらはホテルのアプリなどに機能として追加されています。
APIでつながる印刷
印刷発注API「Printio」 では、「“全国の専門工場の製造ライン”と“あなたのサービス”」をつなぎます。
旧来の印刷の発注は、細かい入稿フォーマットに従って、専門家が幾度のやり取りを経ながら行うものでした。
〈Printio〉が提供するAPIでは、“全国の工場の製造ライン”で必要になる情報をまとめてあります。なので、必要情報を必要な形でお送りいただければ、間に人が入り手間をかけたりミスを犯したりすることなく、効率的に印刷を発注することができます。
それゆえ、全国の専門工場のたしかな品質の印刷物をあなたのサービス越しに提供することができます。
具体的には、メーカーだったら、自社製品へのカスタマイズサービスをネット上で始められたり、オリジナルグッズを展開するサービス自体を始めたり、デザインツールで作成したポップをそのままアイテムにして購入出来たり、いつもはPDFで配布している資料をリアルでお届けできたり、視聴者限定のアイテムを配信中に限定販売したり、オリジナルTシャツを在庫終了後もミニマムに必要数だけ追加販売出来たり……と、さまざまな使いかたが可能です。
ネットにつながっている印刷工場は紙で3%、布で7%だけといわれています。工場は製造に真摯に向き合う分、ネットでつながることまで手が回らないことも多く、〈Printio〉はそんな製造に真面目に取り組む全国の印刷工場の現場とインターネットの向こうにいるみなさまのサービスをつなげていきたいと考えています。
もしかしたら、自分のサービスにも印刷を組み込んだら、もっと面白いものを提供できるのではないかと思った方、少し気になるところがある方、是非一度ご連絡ください。
わたしたちは印刷でもっと世界は楽しくなると思っています。
無駄なものを作るのではなく、必要なものを必要な数だけ、そして、ずっと大事にしたくなるようなオリジナリティのあるものを一緒につくってサービスに組み込みませんか?
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